鉄鋼製品を腐食から守り、長時間の使用に耐えうる溶融亜鉛めっき。
省エネルギー・省資源・低コストといった数々の利点から、時代のニーズに最も適した防錆方法です。
当社はめっき対象品目の大型化傾向に対応し、平成11年度に新めっき工場を建設。
多様な鉄鋼製品に対応し、更に技術水準の向上を図っています。
溶融亜鉛めっきは、その表面に形成される薄い緻密な保護皮膜と亜鉛特有の電気化学的防食作用によって大気中、海水中、土壌中、コンクリート中の使用環境のもとで長期間にわたり、鉄鋼製品を錆から守る働きをします。

溶融亜鉛めっきと塗装とのコスト比較低コストで経済的溶融亜鉛めっきは、塗装等に比べて初期費用が高いというのが一般の通念となっていましたが、塗り替えなどのメンテナンスの必要がなく、 長期的なランニングコストを考えると、たいへん経済的な防食方法です。

溶融亜鉛めっきは、鉄と亜鉛の合金反応によって強固に密着しており、衝撃や摩擦によって剥離することがありません。

溶融亜鉛めっきは、めっき槽に侵漬してめっきを行いますので、パイプやタンクなど中空体の内面など目に見えない部分や、 手が届かない複雑な部分でも均一な処理ができます。

錫めっき、ニッケル、クローム等の金属被膜または塗装による被膜は、単に大気を遮閉する働きをするだけで、被膜が破れると鉄地の腐食を促進する欠点があります。

溶融亜鉛めっきは鉄の上に密着性のよい連続した被膜をつくり、外部の腐食環境から鉄を遮断する遮閉帯としての作用を果たします。また、腐食が始まり被膜部分が破れても、亜鉛めっき部分が自らの犠牲によって鉄地の腐食を防ぎます。